枯葉/Autumn Leaves

これをロック100の中に入れるのは完全に反則だ。ましてや「枯葉」である。絶対に反則だ。しかしとんでもない音なのだ。アレンジもせずに原曲をそのままプレイしているに過ぎないのだ。しかし、しかし-------このヘビーにして流麗なプレイは聴く者を孤立させ、そして最後に孤立から引っ張り出す。しかし聴いた者は再び孤立したいと願う。Cannonball Addrley,Miles Davis,Hank Jones,Som Jones,Art Blakeyまさにオールスターだ。1958年に録音されたときはそうでもない。キャノンノール・アダレイのバズーカ砲を筆頭に、これだけの才能が一同に集結、その中にあって帝王マイルス・デヴィスの放つ普通でない気配はとんでもなく普通ではないトランペットが静かに静かにロックするのだ。大御所、アート・ブレーキーも若かった。正確なドラミングは凄みを感じさせる。ハンク・ジョーンズのピアノは美女の足音のようだ。誰もが律儀にプレイしているだけなのだ。しかし、しかし、-----こんなことが起こるなんて。--------死ぬ前にこれだけは聴け、絶対に。その意味から反則をあえて冒すのを許されたし。